サンエー商事、有機質肥料に取り組み始めたのは、まだ「有機」という言葉が今ほど一般的ではなかった頃。地域の気候や土壌に合う肥料を求めて、生産者と試行錯誤を重ねるなかで、土の力を引き出す「有機」という選択肢に辿りつきました。混ぜる手間や効果のばらつきといった課題にも向き合い、30年近くかけて基盤を築いてきました。
「アミノサッポロエース」が生まれた背景には、“農家の方と一緒に結果を出す”という信念がありました。新しい肥料を使ってもらうためには、収量や品質で成果を出すことが不可欠。畑に何度も足を運び、育ち方や病気の有無、味の違いまで徹底的に確認しました。そうして試行錯誤を重ねた先に、「これなら変えてみよう」と言ってもらえた瞬間がありました。選ばれたのは、信頼と実感の積み重ね。それがこの肥料の、何よりの証明でした。
「気候変化によって肥料が合わなくなってきた」「病気に強く育てたい」——そんな現場の声が、肥料を進化させてきました。私たちができるのは、生産者の挑戦を少しでも後押しすること。アミノ酸を強化したのも、ある若手生産者の一言がきっかけでした。変わり続ける気候や作物のニーズに応えながら、有機の力をもっと可能性のあるものにする。肥料づくりとは、生産者の皆様とともに続ける“終わらない実験”なのです。
本当に”いい肥料”とは何だろうと、ずっと考えていました。農家の皆さんが、自信を持って「これならトップをとれる」と思える肥料を作りたかったんです。作物が病気に負けずに力強く育ち、収量が上がるだけじゃなく、味まで良くなる。そんな肥料があれば、生産者も市場も変わるはずだと信じていました。
ただの肥料の営業ではなく、農業の現場に寄り添い、共に結果を追い求めたい。そんな想いから『アミノサッポロエース』は生まれました。単なる栄養補給ではなく、土壌の健康を育み、作物が本来持つポテンシャルを最大限に引き出す。結果として、この肥料を使った生産者の野菜はより美味しくなり、市場で高く評価される実績も増えていきました。長年使ってきた肥料を変えるということは、農家の皆さんにとっては大きなチャレンジです。しかし、成功することで作物のブランド価値も高まり、地域全体が強くなる。そこに貢献できたときには、この上ない喜びがあります。
農業は日々進化する。だからこそ、私たちも常に生産者とともに歩み続ける。この先も、土の声に耳を傾け、時代に合った“本当にいい肥料”を作り続けていきます。
アミノサッポロエース開発者